贈与税は、どのくらいになるのか
2014年11月25日
2014年11月25日
今回は、贈与税の概算額についてみてみましょう。
贈与税には、基礎控除といって、もらった人が年間(暦年)110万円までは、非課税です。
例えば、平成26年中に、父から20万円、母から10万円、祖父から50万円、祖母から30万円
一人の人がもらうと、合計110万円になりますが、基礎控除以下のため
贈与税の申告も不要ですし、納税もありません。
贈与税の計算は、もらう金額が大きければ大きいほど、累進課税といって税率が上がっていきます。
つまり、一度に1000万円もらうよりも、複数年にわたって合計1000万円もらうほうが
贈与税は安くなります。
この例で計算してみましょう。
①一度に1000万円もらった場合
計算式:(1000万円-110万円)×40%-125万円=231万円(贈与税)
②3年かけて1000万円もらった場合(1年目300万、2年目300万、3年目400万円)
1年目(300万円-110万円)×10% =19万円
2年目(300万円-110万円)×10% =19万円
3年目(400万円-110万円)×15%-10万円=33万5千円
合計19万円+19万円+33.5万円=71万5千円(贈与税)
③10年かけて1000万円もらった場合(毎年100万円づつ)
計算式:1年目から10年目 100万円-110万円<0 ∴贈与税なし
このように、①②③を見てきましたが、贈与のヒントが隠されています。
一度に1000万円もらうと、231万円の贈与税
3年に分けると、71万5千円の贈与税
10年に分けると、0円の贈与税
どうでしょうか?
ゆっくり年数をかけて贈与すると贈与税の負担を軽くなることが分かります。
今回の事例は、一人の人に贈与していますが、複数人に同様にすると、
例えば、5人に10年間かけて1000万円づつ贈与すると、
10年後には無税で、5000万円移ることになります。